Fiikaサポーターのサキです。大田区で第一子の保活をしてどうにか認可園の0歳クラス入園が決まりました。
今回は大田区での保活に関して、過去の変遷も踏まえつつ体験を書いていきたいと思います。
まず、2017年に大田区では認可園に申し込んだ児童の約40%が内定できず、集団訴訟が起きています。※参考記事はこちら(出典:HUFFPOST)
「保育園落ちた」が40%も。親たちが集団で審査請求 悲痛な訴えに役所の担当者は…
この事実を知ると悲壮な気持ちになりますが、待機児童数の推移でみるとその後、2019年入園は116名、2020年入園は35名と、直近3年ほどでかなり改善はしてきているのもまた事実です。
ただ、待機児童というのは「保育の必要性が認められ申請もしているが入園がどこにも決まっていない」児童のことを指すので、大田区の保活の現状でいうと「どこかには入園できる可能性が高いが、希望園に入園できるとは限らない」のが率直な実感です。
現に私もなんとか認可には入園が決まりましたが、順位は第3希望でした。第3希望でも十分じゃないか!という見方もありますが、2021年4月入園は第一希望で決定したママが多い自治体も見られた中で、やはり大田区はまだまだすんなりとはいかないなあというのが個人的な感想です。
では希望園に入園するにはどうしたらいいのか。結論からいうと、保育園は試験や面接で合否が決まるわけではないため努力や対策はあまり関係なく、最後は運次第なところもあります。
つまり、これをしたら絶対内定する!といった方程式は正直、ないです。※もしかしたら認証園や認可外園は独自の基準があるかもしれないですが、少なくとも認可園は世帯の指数(=点数)でデジタルに決まります。
認可園であれば区役所のHPでも過去2年分の内定した世帯の点数を確認することができます。※以下、大田区HP
【公開】平成31年4月、令和2年4月の1次利用調整の指数(点数)について
指数について少し触れると、大田区の場合1日8時間勤務が常態(=フルタイム)の場合、1人11点で夫婦共働きで2人分になり世帯の指数が22点が満点です。が、公開資料を見ればわかる通り、最低点数22点もしくはそれ以上という園がほとんです。
パートやフルタイムなどの基準指数の他に調整指数(いわゆる加点)がありますが、調整指数のどれか1つでも該当すると一安心だと思います。例えば兄弟の在園は加点になるので、既に第一子が入園している世帯は一旦有利といえそうです。
指数が同点の場合は世帯の所得が低い順に決定していくので、加点がなく世帯年収も低くはないかも、、と思うひとは認可園で第一希望内定は難しい可能性があるという心づもりは必要かもしれません。
もちろん、希望園に入園できるのが一番ではありますが、そうではない可能性もある。それが保活のハラハラするところです。結果を自分で決められない以上、もし希望通りにならなかったら?の準備をしておくことも大田区の保活においては大事だと思います。
もし認可園に入れなかったら?認証園も入れなかったら?そこまでして絶対に4月に復職する?育休を延ばすならいっそのこと幼稚園も検討する?などなど、考えてみると意外と多くの選択肢があることに気づきます。
個人的には、保活中に今後についてシミュレーションしたことが、保活だけでなく自分の復職への気持ちと向き合うきっかけにもなりました。というのも、もしどこの保育園にも入園できず(経済的なことは一旦置いておいて)3歳を終えるまで子供と一緒にいて幼稚園入園もありだとしたら?まで考えた時に「それでも次の4月から働きたい!」と思ったので、じゃあなんとしても保育先を確保せねばという決意と、意外と復職したかったんだなあという気持ちに気づくことができました。
参考までに以下へ、主な保育先の選択肢と私見ですが概要を挙げます。
すべてに備えるのもありですし、ここまで準備して決まらなかったら復職は一旦やめようと決める基準にしてもいいと思います。(ちなみに私は認可外園、幼稚園以外を選択肢にしてました。)
◆認可園
自治体公認の保育園。一定の基準があり保育の質が安定しているといわれている。保育料が認証や認可外に比べてお手頃
◆認証園
東京都独自の基準。保育の質が認可園と比べて低いといわれがちだが、見学に行くとむしろ認可園よりちゃんとしてそうな園もある。保育料は高いが認証園であれば大田区は所得に応じて補助があるので認可とだいたい同じくらいの金額になる
◆認可外園
保育料が高く補助もないので一番割高。保育の質が認可園と比べて低いといわれがちだが、認証園と同じく保育の質は園による
◆幼稚園(認定こども園)
幼稚園は満3歳以上対象だが、認定こども園は3歳未満でも入園可能な保育園と同じ扱い。ただ、大田区は認定こども園は数が多くない
◆保育ママ
地域のベビーシッターな存在。料金はお手頃だが預かり時間が最大17:30と短く、保育しかお願いできないのでお弁当持参など手間が多い
◆ベビーシッター
東京都の補助制度を使うと実は保育園よりお手頃料金で利用できる。預かり時間は保育園と同じだが、保育しかお願いできない場合が多くお弁当などの手間はかかる
4月入園だと大田区の場合、スケジュールが公開されているのが認可園です。認証園(とおそらく認可外園も?)はだいたい認可園の結果が決定する頃に結果が出ます。なので認可園希望であれば、認可園のスケジュールに合わせて認可園をやや優先しつつ、認証園も平行で進めることをおすすめします。
私のスケジュールはこんな感じでした。
◆7月頃
区役所へとりあえず話を聞きに行く
※その年の資料は秋にならないと配布されないので、事前に見学へ行く保育園の見当がついているなら特にこの時期に行く必要はないかもです。
資料配布後も基本はHPですべてダウンロード可能で申請も郵送可、相談窓口も電話可のため、区役所へ行かずとも完結することもできます。保育関連の窓口はだいたい待つので、今思えば行かなくてもよかったかもと思います。実際、この後の質問などはすべて電話でしてました。
◆7~8月頃
認可園へ見学申し込み
※見学へ各園へ個別に電話します。
◆9月頃
認可園を見学
◆10月頃
認可園の申請書類を作成し申請
※夫婦それぞれで会社とのやりとりがあるので早めがおすすめです。ちなみに申請は郵送でしました。
◆11月頃
認証園へ見学申し込み
◆12月頃
認証園を見学
◆1月頃
保育ママなど認可・認証園以外の保育先の申請手順や期限を調べておく
◆2月上旬
認可・認証園の結果発表 ⇒ 内定が出たのでここで保活終了
ここまで大田区の保活はまだまだキビシイという話でしたが、とはいえ希望の園に入園できなかったからといってそこで終わりではありません。諦めなくて大丈夫です。
まず、初回の申請の後には二次調整があります。
ただ、二次調整の空きは本当に園によりまちまちなので正直なところ期待は薄めです。そして一時調整で内定が出ていた場合、二次調整に申請するとその内定は取り消しになるので賭けでもあります。
その場合まずは内定した園に入園し、その後に転園を狙うのもありです。
特に3歳以上になると幼稚園への転園もあるのか空きがでる可能性は高くなります。
(もし継続して申請し続ける場合、大田区では申請書の有効期限が提出日から半年なので、半年毎に更新する必要があるためご注意ください。)
万全の準備に向けてまずは、自分の住む地域にどんな選択肢がありどこまで選ぶのか知ることが一歩です。
Fiikaの施設検索は園の種別で検索できるのはもちろん、個別に見学メモも記録できるのでおすすめです!(私はFiikaのマップで区役所で調べた時は気づかなかった保育園を見つけることができました!)
他にも近所のママとマッチングして保活情報を交換したり、見学を分担するなど色々な使い方を試してみてください。
他にもユーザーの皆さまからの声を聞きながら新しい機能を順次開発しています。
ぜひFiikaをダウンロードして近所のママ友と情報交換をしてみてはいかがでしょうか?
これを読む方の保活が後悔のないものになるよう心から願っています!
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