近所の「ママ友」と保活や育児情報を交換できる

「子育てしたら、Fiikaアプリが欲しくなった」創業者が語る開発ストーリー

Fiikaアプリなら、保活情報が見つかる。ママ友も探せる。

近所で気の合う「ママ友」を探して、保活情報がシェアできるアプリ「Fiika(フィーカ)」

企画から開発を行った株式会社クレヨン代表取締役の森屋大輔にアプリの特徴や開発ストーリーを聞きました。パパとして育児に携わる過程で、狭小地域での情報やコミュニティの重要さに気づき、アプリを開発するまでにはどんな思いがあったのでしょうか。

まずはFiika(フィーカ)アプリの紹介をお願いします。

Fiika(フィーカ)は、妊娠中・子育て中のママが気の合う「ママ友」と出会えるアプリです。ユーザーは、妊婦(プレママ)・ママのみ登録可能。女性限定サービスなので、安心して利用できます。

プライバシーに配慮し、ニックネームで使用できます。自分のプロフィール項目について詳しく入力すると、相手の情報についても詳細に閲覧可能です。

ユーザー登録すると、居住地域、ママスタイル(ワーママ、時短勤務、専業主婦、産休育休ママ、パートタイムママ)や趣味、興味のあるトピックなどで、ママを検索できます。気が合いそうなママには「ママ友」のリクエストを送信。ママ友になると、アプリのメッセージ機能で会話して、育児や保活の情報交換ができるようになります。

どんなアプリなのか、コンセプトを教えてください。

Fiika(フィーカ)アプリは妊娠中・育児中の女性向けのサービスです。育児中は「お金」と「時間」が思うように使えなくなるという悩みを持つ時期ではないでしょうか。

24時間休みなく子どもの面倒をみつつ、家事もして、産休明けに仕事に復帰……。家庭と仕事を両立していくのはとても大変なことですよね。

ワーママでも専業主婦でも共通した悩みとなるのは、子どもに使う時間が増えるとママが自分のために使える「お金」や「時間」が制限されてしまうことだと思うんです。社会から取り残された気がして精神的に不安定になったり、焦燥感を覚えるママも多いと言われています。

経済は稼いで消費する人たちのために回る仕組みになっているから、育児中のママがお金とは別の形で「ギブアンドテイク(価値の交換)」が可能になるような新しい仕組みが作りたいと考えました。

ママ友を見つけるサービスは他にもありますが、Fiika(フィーカ)アプリではポイント制を導入していきます。ママたちがアプリ内のポイントを貯めて使うことで、育児に役立つ情報や育児サポートを得られるような新しい仕組みを作りたいですね。

誰かの役に立つ情報を発信することで、ポイントがもらえる。そのポイントを使うことで、欲しい情報にアクセスできるる。そのようなエコシステムを回すことで、育児サポートを入手できる仕組みを提供していきます。

とても志の高いコンセプトだと思いますが、開発のきっかけは?

子どもが生まれる前に、保育園について情報を集めると保活をめぐる状況の厳しさに驚きました。こうした重大な問題が放置されて、社会問題化していることに苛立ちすら感じました。

育児や保活については、まず居住地域のサービスを頼ることになります。とくに第一子の場合、右も左もわからない状況で、手探りで奮闘しているママも多いでしょう。

区市町村など自治体のサービスや保育施設は、実際に利用してみるまで実情がわからず、ネットで調べても最新情報や実際に使った人によるレビューが可視化されていない。

ウェブ検索で、瞬時にグローバルな情報とアクセスできる時代なのに、狭小地域のローカルな情報ほど入手しにくいのが現状です。デジタル世代のママたちにとっては、不便な状況が続いていることに疑問を覚えました。

なぜ社会課題を解決したいと考えるようになったのでしょうか?

もともと起業家をめざしていたわけではありません。何かしら社会問題を解決したいという思いは小学生の頃から漠然と持っていたように記憶しています。当初は政治家をめざしていました。

次第に「政治では世の中を変えられない」と感じるようになり、ビジネスの世界へ。物作りの会社の新人研修で「世界を変えたい」と話して半ば変人扱いされました(笑)。

仕事をするうちに、ビジネスには戦略が必要と考えるようになり、戦略を学ぶためにコンサルファームへ。睡眠を削ってコンサルタントとして長時間働き、戦略を身につけても、やはりまだ足りないものがある。社会を変えるには、ビジョンが必要だと気づきました。そしてビジョンの強い大企業、Amazonへ転職しました。

実際にビジョンに共鳴して入社したAmazonは仕組み化など学ぶことが多い会社でした。ただアメリカの会社であり、グローバルな課題を扱っているので、どうしても日本の社会問題が置き去りにされていると感じるようになったんですね。

転職や留学を通じてグローバルな課題に対して、日本人にとっての日本社会の独自の課題とは何か?という点を、強く意識するようになると起業して自分の作りたい世界を作りたいと思うようになりました。

ロールモデル、目標とする人はいますか?

影響を受けた人は、楽天株式会社の創業者の三木谷浩史さんと、グロービス経営大学院大学学長の堀義人さん。お二人とも大企業を辞めてMBAを取得し、起業した経歴の持ち主です。安定よりリスクを選び、理想に挑戦する姿勢に感銘を受けました。

「世界を変えたい」思いを実現していく先輩に憧れを感じますね。誰もがまだ気づいてない課題に気づき、実際に行動する人に影響を受けました。

他にも日本社会の課題はある中で、なぜこの分野を選んだのですか?

子供が生まれて育児に携わるようになると、育児雑誌のターゲットはママ向けとなっていて男性が手に取りづらいと思うことがありました。「子どもはママが育てるもの」という無言のプレッシャーがあるように感じて、父親として違和感を感じると同時に、子どもを育てる母親は社会のマイノリティとして取り残されているような気がしました。

育児中のパパやママはみんな必死に子どもを育て、数年するとその大変な時期の辛さや痛みを忘れてしまう。どうにかしたいけど、社会を変えるために何が求められているかわからない。自分も育児をしながら、育児中の親を助けるサービスを作るには時間もお金もない……。というのが育児サービス業界の現実なのではないかと感じるようになりました。

日本に暮らしていると、日本語を話すのに苦労はなく、大企業に勤めて経済的に安定している男性が「自分はマイノリティである」と感じることは難しいでしょうね。でも私は育児に奮闘する中で子どもと終日家にいる孤独を感じました。誰とも話さない時間が数時間続くと、世間から取り残されているような気すらしました。

育児中の親を取り巻く環境はもっとよくできる!そう考えて、この課題を掘り下げたいと感じるようになりました。そのペインをどうにかして和らげる方法はないかと考えた糸口がFiika(フィーカ)の世界観です。パパ向けのサービスも作っていきたいと思っているのですが、まずは安心安全を第一に考え女性限定サービスとしました。

育児中のママでなくても、ママ向けアプリ開発はできますか?

自分が育児中のママという当事者でなくても、その課題に向き合い、解決していくことは可能だと思っています。そう考えるようになったのは、留学時代に周りにいた仲間の影響が大きいです。

たとえば世界的に有名な企業に入り、お金をどんどん稼ぐのが上手い人間もたくさんいたのですが、そんな彼らの姿を見てもとりたててすごいなとは思いませんでした。

一方で、アメリカで生まれ育ち、縁もゆかりもないアフリカで起業して、現地の医療水準を引き上げることに貢献していた同級生には「すごいな」という念が自然に湧いてきます。義務感からではなく、楽しんでアフリカの課題に立ち向かう彼らを尊敬しています。

アプリ内で、とくに力を入れている機能は何でしょうか?

ママ友と出会った後のコミュニケーション、とくに保活の情報交換を、より円滑に進められるような機能を重視しているのがFiikaの特徴です。

産休・育休中のワーママを悩ませる保活について、情報交換しやすい仕組み作りに力を入れます。これまでネットでは入手しづらかった情報を、スマホ一台あれば簡単にシェアできるという状況に変えていきたい。

保活の大変さは自身でも経験済みでよく承知していますが、マクロ視点では少子化のトレンドとなっています。近い将来、保活をしなくても保育園に入れる時代がきたら子どもや親にとって「より良い」保育園を選ぶ時代がくると思っています。

保活を必死にしている保護者であれば保活の大変さのあまり、どこでも良いから保育園から内定が欲しいと感じることはあると思いますが、それは危険です。うちは2ヶ月で3保育園を転々として子どもや親にとって良い保育園との出会いは情報戦だと感じました。保育園に関する情報を集めて、交換できるプラットフォームには価値を見出してくれるママが多くなると嬉しいですね。

初めての保活は不安で戸惑う人も多いはずなので、困ったらまずはFiikaアプリを使ってみてほしいです。自分と似た状況のママ同士で情報交換できれば保活や育児を有利に進められると思います。

Fiikaのアプリ内ポイントについて、詳しく教えてください。

これまで何となく情報交換したり、育児でママ同士が助け合ってきた部分がありますね。お互いに無償の助け合いですませてきた部分に、もっとスポットを当てたい。

情報交換の場合、教えてあげたり教えてもらったりした情報が、お互いの立場や状況が違うと役に立たない場合も多く、多様化した価値観では、自分と似た価値観のママと出会って、協力しながら育児を進めるのが難しくなっています。

そこで、お金ではなくアプリ内のポイントという形で、感謝を「見える化」してはどうかと考えました。

ママ同士がお互いストレスなくコミュニケーションできるよう、ママ友関係をキープするための時間的・感情的なコストを下げたい、という狙いもあります。

最後に、Fiikaのユーザーへメッセージをどうぞ。

街で新しいママ友と知り合って仲良くなるのはハードルが高い。そんな風に感じているママにこそ、このアプリを利用してほしいと考えています。

児童館や公園で話すママと突っ込んだ話もできる関係性を築くのは難しいと、多くのママが感じているはずです。たとえ何度も顔を合わせるようになっても、お互い気を使いながら付き合い続けるのは、忙しい育児中のママにとって負担が大きいでしょう。

Fiikaアプリを利用すれば「知り合った人と仲良くなる」という順番ではなく、「仲良くなりたい人と知り合える」という大きなメリットがあります。妊娠中や出産直後のママだけでなく、「ママ」という共通点を持つ女性と知り合いたいワーママにもおすすめです。

・出産後に、赤ちゃん以外の大人と会話したいママ

・育休中に、近くの子連れスポット情報を交換したいママ

・育休中に、子どもと一緒にお出かけしたいママ

・保活中に、地域の保活情報を交換したいママ

・復職して、子どもを持つママと職場近くでランチしたいママ

・小学校やお受験、英語教育について情報交換したいママ

デジタルツールを駆使して育児をスマートに進めたいという、ママたちの願いをかなえていきたいです。